フェリシモ文学賞。
ある日
私の手元に
届いた封書。
それはとても、突然で。
「品名・荷姿」を見て、驚く。
入っていたのは、
一冊のすてきな装丁の本。
「ゆれる」という本。
それは、応募していた
フェリシモ文学賞の入賞作品集。
第12回になるこの文学賞への投稿は
もう、3回目になる。
今回のお題は「ゆれる」。
なかなか書きだせずに、
半ばあきらめかけていたのだけれど
締切の9月30日になって
ふつふつと湧いてくるものがあって
必死で形にしていった。
「もう間に合わないかも」と
弱気になっていた私を励ましたのは、ヒナ。
当時小学3年生だった長女に
「えー、だいじょうぶだよ。がんばって!」
なんて諭されて、必死に直して印刷。
そして、封筒に宛名を書き、切手を貼って
ヒナに自転車でポストまで投函してもらった。
帰ってきたヒナにお礼を言いながら、
書ききることができた。出すことができた。
そんな達成感でいっぱいだったことを覚えている。
* * * * * * * *
年明けに連絡がなかったので
入賞はあきらめていた。
なのに、思いがけず連絡があって
作品集に掲載してもらうことに。
こんなすてきなイラストを
添えてもらって
自分の書いたものが、本に載っている。
とてもとても不思議で、くすぐったい。
原稿用紙5枚分の
その小説のタイトルは
「赤い電車は歌い出す」。
私自身が大学時代に通学で毎日乗っていた
赤い名鉄電車のことを思い出しながら書いた。
そして、くるりの赤い電車へのオマージュも。
大賞、優秀賞の方はもちろん、
ぎゅっと日々の思いがこめられた小説たちは
とてもまぶしくて、深いものばかり。
「ゆれる」というお題に合わせて
揺れる女心や、故郷への思い、UFO襲来まで
様々に描かれた世界が、30も集まっている。
そのひとつに加えてもらえたことで
「ゆれる」気持ちが、逆におさまっているのに気づく。
こんな風に、書くことでしあわせになれたのも
応援してくれたこどもたちや夫、
そして、たくさんのひとたちのおかげ。
これでまたしばらく、書き続けていけそうです。
* * * * * * * *
発売は、6月の予定です。
もし本屋さんで見かけたら、
ぱらぱら覗いてやってくださいね。












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