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May 14, 2004

短歌:笑い14

☆傘のように開いた君の華やかな笑顔に見とれ雨にぬれてた(小野伊都子)

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短歌:笑い13

☆落ちたアメ拾って口に放りこむあの子の笑顔まぶしかったよ(小野伊都子)

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短歌:笑い12

☆ミッフィーの笑ったところ見たことない口はバッテンいつもまっしろ(小野伊都子)

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短歌:笑い11

☆クレヨンのしろいろみたいにしまってた笑顔で今日を塗りつぶしてよ(小野伊都子)

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短歌:笑い10

☆フォーチューン・クッキー食べる時いつも結んだ笑いほどけた二人(小野伊都子)

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May 09, 2004

短歌:笑い9

☆いらっしゃいませって寝言でいいながら笑っていたよ こちらへどうぞ(小野伊都子)

何年か前、妹がAfternoonTeaのカフェに勤めていた。

駅前の人気店舗だったため、とても忙しくて
アルバイトを始めてしばらくは、本当にいっぱいいっぱいだったらしい。

毎日、疲れきった顔で帰ってきては、
リビングでテレビを見ながら眠ってしまうこともしょっちゅうだった。

「友達と別の店でお茶してても、店の人がいらっしゃいませって言うと
 ほとんど反射的に『いらっしゃいませ~』って口に出そうになるんだよ」

妹はそう言って、困った顔で笑った。

ちょうど、娘が生まれたばかりで実家に帰っていた私は、
ある真夜中に、妹の「いらっしゃいませ~」を聞くことになった。

ぐっすりと眠っていた妹が、突然大声で叫んだのだ。

「いらっしゃいませ~」

そのあまりに大きな声にびっくりしつつ、微笑まずにはいられなかった。

「お待たせしました~。こちら、チキン〇〇です」

その後に飛び出したメニュー名に、笑いをこらえつつ、妹の寝顔を覗きこんだら、
生まれたばかりの娘に、なんだかそっくりで、また笑ってしまった。可愛いやつだ。

翌朝、妹に寝言のことを言うと、ショックを隠しきれない顔をしてつぶやいた。

「あ~。今、メニュー覚えるのに必死だからな~」

昔から、大きな声ではっきりと、寝言を言う子だったよ、君は。
いつも、楽しませてくれて、ありがとう。
でも、結婚したらきっと、ダンナさんはびっくりするだろうな。

決して返事はしちゃいけないという、寝言。
その夢の先には、どんな笑顔が広がっているんだろう。

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May 08, 2004

短歌:笑い8

☆どこにでもあって誰にも似ていない笑顔が風に揺れてハルジョオン(小野伊都子)

ハルジョオン

その名前を知ったのは、ずいぶん最近のことだ。
ちいさな頃から、なかよしだったはずなのに。

白やほんのりピンクに染まった花びらと、すっと伸びる茎。
おじぎをしているみたいな、くるんとまるまったつぼみ。

BUMP OF CHICKENの歌『ハルジオン』と同じ花は、
この季節なら、どんなところにでも咲いている。

風に揺れているその姿は、いつもけなげで、それでいてたおやかだ。

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May 06, 2004

短歌:笑い7

☆クラムボンより愛らしい笑いかた考えているサイダーの朝(小野伊都子)

笑うという言葉で、どうしても忘れられないのが、クラムボンのこと。

宮沢賢治「やまなし」に出てくる、
とっても不思議で、かなしい名前。そして、笑いかた。

「クラムボンは 笑ったよ。」 「クラムボンは かぷかぷ笑ったよ。」

このかぷかぷという笑いかた。
それ以上の、愛らしくてせつない笑いかたってあるだろうか。

最初は、「クラムボンより美しい笑いかた・・・」だった。
でも、美しいだけではすまない、残酷なまでの愛らしさを出したくて、変更。

ちょうど、5月にぴったりの歌。

ちなみに、「サイダーの朝」というのは、
サイダーに浮かんでくる泡のつぶが、
どっちが大きいあわを作れるかくらべっこしている
「やまなし」のかにの兄弟のあわを思わせるから。

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短歌:笑い6

☆ウフッとか笑うとまるでフランス語ゲンズブールに今こっている(小野伊都子)

笑い声のおはなし。

ウフッって笑うのなんて、マンガの中だけかと思ってた。
そしたら、夫が言う。

「お前さ、いつもウフフフ・・・とか笑うよな。
 その笑いが出る時は、こわいんだよー」

びっくり。

まあ、私の前世はフランス人だったと、みさこは言うから。
フランス語っぽくて、いいかも!?

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短歌:笑い5

☆にっこりと笑うウサギの着ぐるみの中にはうさぎの目をした私(小野伊都子)

悲しみと笑いは、隣り合わせという法則。

よい子たちのために、軽やかなステップを踏んだり
手をふったりしている着ぐるみのウサギだって、
中では悲しみにくれているかもしれない。

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短歌:笑い4

☆ひっそりと埋もれた四つ葉よりもっと見逃していた君の微笑み(小野伊都子)

公園に行って、クローバーのじゅうたんに座った。
シロツメクサの花に、小さな蜂が飛んでくる。

4歳の娘が、「ママ、四つ葉のクローバーさがそ」と言い、
ちょっとだけ本気になって、たくさんのクローバーに目をこらす。

でも、さっぱり見つからなくて、
ボールを取りに行く犬やちょうちょに注意がそれた。

探すのをやめた時、ふと見つけた、四つ葉。

探している時には、なかなか見つからないものだ。

こんなに近くにあるのに、見逃していたのはなぜだろう。
近すぎて見えなかったことも、あるのかも。


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短歌:笑い3

☆笑顔とかスカートだとか薔薇だとかたぶんたくさんあるほうがよい(小野伊都子)

はっきり断言はできないんだけれど、
きっと泣き顔よりは、笑顔がたくさんあったほうがよい。

スカートも、たくさんあったほうが楽しい。
季節ごとに、色ごとに。会う人ごとに。シーンごとに。

薔薇はもう、一輪挿しにする以外は、
たくさんあったほうがいいでしょう。

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May 04, 2004

短歌:笑い2

☆テトリスのように悲しみ消えたならひょっこり浮かぶ見慣れた笑い(小野伊都子)

テトリス、好きだったな。

うまくいくと、何段もいっぺんに消えて
広くなった空間が、なんだかとっても気持ちいい。

でも、この歌は前半と後半がちぐはぐな感じかもしれない・・・。
まだまだ、推敲の必要あり。

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短歌:笑い1

☆あの人のママに会うならワンピース ガールスカウトの微笑み付きで(小野伊都子)

はじめて、彼の実家に行ったのは、5月。

ワンピースを着て、手土産を持って
どきどきしながら訪れた私の緊張ぶりを笑う彼。

自分は、ソファに寝そべったりして、くつろいで。

折り目正しい微笑み。
そんなものがあるのなら、きっとガールスカウト仕込み。

でも、私はガールスカウトのリボンさえ、結んだことがない。

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