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March 30, 2005

短歌:嘘1

☆牛乳ひげみたいに意外と気づかない嘘が見える日あんぱん食べる(小野伊都子)

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短歌:一番3

☆一番と思ってたのに英語だと「最も優れたもののひとつ」だ(小野伊都子)

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短歌:一番2

☆いちばんがたくさんあったあの頃がいちばん好きなものを知ってた(小野伊都子)

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短歌:一番1

☆朝一番きみをまっすぐ見ないのはカーテンのない部屋のせいだよ(小野伊都子)

枡野浩一さんの『かんたん短歌blog』に、久々の投稿。

・・・といっても、もう「一番」のお題は、済んじゃってるんですけど・・・。
ずっと投稿できなかったので、今更ですが。

カーテンをやめて、ブラインドにしたら
とても明るくって・・・つい早く目が覚めてしまうのです。

体内時計、しっかり調整しないと。

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tanka×photo3

やわらかい風が、前髪を持ち上げていく。

白い綿のシャツが、着たくなる。

そこかしこで、動きだすちいさないのち。

芝生の上を、はだしで歩きたくなる。


そんな、春にぴったりのコラボレーション、できました。

いつも物語を綴るような写真とエッセイを見せてくれる
photo cafeのyumiちゃんとのコラボレーション第3弾、
tanka×photo vol.3完成です。

今回は、yumiちゃんセレクトなのですが、自分でも忘れていたような歌まで
春の空気に包まれて、よみがえっていてうれしい驚きを覚えてしまいました。

どうぞ、お楽しみくださいね。

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短歌:ラジオ

『眠れない夜はケータイ短歌』2005/3/19・20・21に投稿した短歌

[テーマ:ラジオ]

☆想いとか音とか見えないものだけど空気も胸も震えてるから

☆ラジオから教えてもらったビートルズあれからずっと耳に住んでる
(ケビン・スタインさん選)

☆まるで今あたしの心読んだような曲かけるから泣けてしまった
(ふかわりょうさん選)

☆八百屋では打球のゆくえ気にしつつ春キャベツ売る「らっしゃい」の声

☆鼻歌の続きの歌詞が知りたくてリクエストした 彼にはひみつ

☆青空が近くて飛んでいけそうな屋上にいてラジオと眠る

☆ラジオから抜け出してきた音符たち からまっている君の前髪

☆雑音が聞こえるくらいがちょうどいいラジオも恋もチューナーがいる

☆アンテナを動かしてみる聞こえないはずのあなたのラジオが聴きたい

☆洗濯の山を崩してスイッチを入れるラジオは優秀な助手

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短歌:街

『眠れない夜はケータイ短歌』2005/3/19・20・21に投稿した短歌

[テーマ:街]

☆ジーンズを履きこむように歩いてく街はあたしになじんできてる

☆頭上では鉄塔たちがあやとりをしながら恋の話に夢中

☆複眼の信号たちが伝えてるサミシイという暗号を解く

☆夜がきて まるで違った生きものになった街でもゆっくり歩く

☆庭先の犬と季節の花々を目印にした地図を持ってる

☆いつ咲くかたんぽぽたちが会議する横をあくびの野良猫が行く

☆人混みをうまく歩ける方法を忘れてみたいときもあります

☆街じゅうに甘くて軽いウエハース重ねたように増えるマンション

☆10階の窓から見える街並みをあたしひとりの庭だと思う

☆12番目の街灯の下だった レモンドロップこぼれたキスは

☆この街に足りないものはコンビニや銀行じゃなくあのひとだった

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街のラジオから。

ずいぶん、報告が遅れてしまったけれど・・・
ずっと楽しみにしていた、NHKの番組「眠れない夜はケータイ短歌」
今回はなんと、放送80周年スペシャルということで、19・20・21日の三夜連続!!

テーマは、「街」と「ラジオ」。

もちろん、しっかりと三夜とも耳をすまして聴いていた。
(寝かしつけたこどもたちの横で、小さなラジオをイヤホンで聴く・・・
 なんて、中学生みたいだけど、すっごく楽しかった!!)

ずっと番組の司会を務めていた有江活子さんが卒業されて、
あの目加田頼子アナウンサーが、新メンバーとして登場。
からっとした明るさのある声で、ストレートに意見するのが、魅力的。

おなじみ、ふかわりょうさんは、相変わらずクールなキャラを装いつつ
いつもと同じように、せつない歌にとても弱くて、私と好みが似ている。
やっぱり、ケータイ短歌には欠かせない存在かも。

そして、19日のゲストは歌人の加藤千恵ちゃん。
ふかわさんに激しいつっこみをしながら、まっすぐなコメントをつけて
とても気持ちがいい選歌をしてくれたのが、印象的。

20日は、ジョビジョバのマギーさん。マルチな才能を活かしたトークで
すっごく楽しくて、新鮮な感じのコメントが心に残っている。芸を感じた。

そして、もうひとりのゲストは・・・なんとなんと、おなじみのケビン・スタインさん!!
前日までケビンさんの登場を知らなくて、すごーくびっくりすると共にうれしくて。
あの優しい短歌そのままのイメージの、甘く優しい声でした。

さらになんと、ケビンさんは私の短歌を、そのすてきな声で読んでくれて!!

☆ラジオから教えてもらったビートルズあれからずっと耳に住んでる(小野伊都子)

※実は、この短歌は最初、こんな風だった。
 ①ラジオから教えてもらったビートルズあれからずっと定番である
 ②ラジオから教えてもらったビートルズあれからずっとくちびるの上

 でも、ケビンさんに「耳に住んでる、というのがいい」と言っていただいて
 改作してよかったー!!と、ほっとした。ちなみにケビンさんの場合は、
 ビートルズではなくて、サイモン&ガーファンクルだったそう。 

もう、すごくすごくしあわせで、ひとりではしゃぎまわっていた私。

☆月さんの光は陽から借りたもの 君の足音 ボクの心拍 (ケビン・スタインさん) 

この日の放送を録音していたMDは、一生の宝物にしよう。

21日の放送では、クールなトーンの歌人・穂村弘さんの
目加田さんへの鋭いつっこみに、笑ってしまったり。
そしてそして、投稿者の方がたくさんスタジオに!!

その中には、林ゆみさん、やすいかおりさん、秋野道子さんなど
いつもすてきな短歌を詠まれる方がみえていて、感動してしまった。

☆四月から君が暮らしてゆく街の天気予報も見る朝になる(林ゆみさん)
☆まだ眠る街であなたは待っていた 夜行バスからおりる私を (やすいかおりさん)
☆流れてるラジオの声に包まれる店先にいる人も野菜も(秋野道子さん)

他にも気になる短歌が、たくさん!!

☆きまじめであればあるほどせつなくてラジオ体操第2は苦手(仁尾智さん) 
☆路地裏の猫の名前も知っている 生まれた街じゃないけどここは(みあさん)
☆昼下がりスパゲッティを支度する環七はいま渋滞らしい(真島明日香さん)
☆見て あれが中野の灯です あの人と歩けぬ街の光たちです (貴志えりさん)
 

次回・4月2日からは、土曜日の9:05~9:55のレギュラー化が決定!!
これから、もっとたくさんの歌に出会えると思うと、本当に楽しみ☆
毎週土曜の夜は、ケータイ短歌でお逢いしましょう!!

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March 14, 2005

おおかみの声。

おおかみに、なってしまった。

日曜日、起きたら声が出なくて
それでも、出さないわけにはいかなくて
しゃべってみたら、おおかみみたいな、しわがれた声。

1月の終わりから、ずっと症状を変えて
いろんな風邪を職場や通勤でもらってきて、
治らないままに、確定申告だとか行事だとかを
なんとか乗り切ってきて、ようやく落ち着いたとき。

題詠マラソンも、やっと走り出そうとしていた。
このblogにも、ようやく書けると思っていた。
ここを覗いてくれる、大好きなひとたちのところへ
遅い訪問をできると、ほっとしていた。

なのに、おおかみ。

この声では、電話番もできないので、
仕事は休ませてもらったのだけれど・・・
電話口でも、「変な声だね~」とびっくりされ、
保育園でも「だいじょうぶ~!?」と驚かれ、
そのうえ、姪っ子誕生のうれしい知らせをくれた
岡崎のお母さんにも、「違う家にかけたかと思った」と言われる。

☆おおかみの声色のまま「おやすみ」と絵本抱えて眠ってく君(小野伊都子)

なんていう、短歌を詠んだこと、思い出す。

さあ、早くチョークを買いにいってこなくちゃ。

『七匹のこやぎ』に出てくる、おおかみみたいに。

「お母さんですよ」

といっても、こどもたちに

「うそだい。お母さんはもっと、きれいな声をしているよ」

なんて言われないように・・・!!

※ちなみに、末っ子・コトは保育園でやっている
 『七匹のこやぎ』ごっこが大好きで、
 「おまえはきっと、おおかみだな~」
 「しまった!!」
 と、よくひとり芝居をしている。

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ようやく、ここに来た。

blogを更新しないまま、もう1ヶ月。
なんだか、遠い部屋のドアを眺めて
途方に暮れている女の子の気分。

キーボードではなくて、
こうして手で書きたいと思うのは
春のきらきらした陽ざしのせいかもしれない。

いのちが動き出す。
芽が伸び、風が柔らかくなって
光が踊り、土がほころぶ季節。

歩くなら、ヒールじゃなくて
地面を踏みしめるスニーカーで。

ことばを マヨネーズみたいに
絞りだしていくのじゃなくて
グラスに 水を注ぐように
その水が あふれて
周りの土に しみこむように
育んでいきたい。

今はまだ、
水はわずかしか出ていなくて
グラスも とても ちいさくて
土どころか 自分の心にも
しみこめないけれど。

こうして、書いていこう。
ページの先へ、物語を進めよう。

《カイエ》
手帳をひろげて
ひなたのような
あったかい、言の葉を。

※ほんとうの「青い手帳」に、3月12日の早朝に手書きで書いたものより、転載。

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