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June 24, 2005

言の葉きらり。

200506030708.jpg

☆果てしない野原でひっそり息づいて見つけてほしい言の葉たちよ(小野伊都子)

2005年6月18日土曜日。
素晴らしいワークショップに、こどもたちと参加してきた。
大好きなテノヒラタンカ天野慶さん天道なおさんが、
ここ名古屋にやってきて、愛・地球博で活躍しているユースダイアローグという
学生プロジェクトのひとつとして、開かれたワークショップ。

「大切なもの」の写真を携帯で撮って、
その写真にこめられた「想い」を「短歌」というかたちにする。

ワークショップの要旨を読んで、もうそれだけで、わくわくしてしまった私。
この3つがいっしょになったら、怖いものなしだ。どんなにすてきなものができあがるだろう!!

そして、短歌づくりをリードしてくれるのが、
あこがれ歌人の、天野慶さんと天道なおさんだもの。
どきどきしない訳はない!!いてもたってもいられない!!

その日は、ダーリンがお休みだったので、参加したい!!と、すぐにお願い。
カイとヒナは、ダーリンとお留守番できるけどコトはどうしよう?と悩み、天道さんにメールしてみる。
しかし・・・・・・思いっきり、アドレスを間違えていたらしく、詳しいことは分からないままに、当日を迎えて。

参加したい!というカイとヒナの、「大切なもの」の写真を撮って、
コトを抱っこして、午後2時開始のワークショップ会場へ、いざ!!
地図を頼りに、最初の勤め先の近くにあるコミュニティセンターへ。

入り口に車を停めて、送り出してくれたダーリンに手を振って、
センターの中に入ると、受付の方がすごーく不思議そうな顔。
「え?ここって、飯田学区のコミュニティセンターでは・・・・・・!?」
とたずねると、困ったような顔で、「それは通りをはさんだ向こうなのよ」と!!

ひゃあ~!!運悪く、ダーリンはもう、車を出してしまっていて、
結局、コトを抱えて、「え~、違うのぉ~?」というカイとヒナを連れて
とにかく急げーと信号を渡り、迷いながら、よれよれになって
ようやく、本当の会場に到着することができたのでした。

2階の会議室のドアを、そっとノックして入ると、
もうすっかり、ワークショップは始まっていて。
プロジェクトメンバーの大学生のみなさんが振り向かれて
こども連れで場違いだなーと思いながら、
「短歌のワークショップですよね・・・・・・?」とたずねると、
そこには、天道なおさんが!!

「もしかして、小野さんですか!?」と
笑顔で迎えてくださって、すぐに天野さんも近くに来てくれて
初対面なのに、初めて会った気がしないような、
やさしい空気で包みこんでくれて、もう感激するばかり。

その場にいたみなさんは、汗びっしょりで迷いこんだ私たち親子を
何とも自然に、ふんわりとなじませてくれて、ワークショップはスタート。
楽しいペア探し→似顔絵自己紹介と、楽しい「はじめまして」の後は、
2つのグループに分かれて、ユースダイアローグの活動のひとつ、
「フォトアンケート」に寄せられた「大切なもの」の写真を使って、カルタ取り。

桜の樹。愛犬。愛猫。おじいちゃん。こども。海や山。手紙。
そんな写真に添えられた「大切なもの」の「理由」を読み上げて、
どの写真なのかを選ぶのが、ムツカシイけれど楽しくて、大いに盛り上がる。
特に、カイはグループの中でチャンピオンになったので、ごっきげん。

そして、いよいよ天道なおさんと天野慶さんによる、短歌教室へ。
57577という短歌の形と、音(韻)について。説明とは違うということ。
韻を数えるときは、指を折るよりも手を叩いたほうが分かりやすい。
・・・・・・などなど、カイにも分かるお二人の教え方に、感嘆。

自作リーディングもしてもらい、その素晴らしさに、みんなでため息。
もう、天野さんも天道さんも、歌ひとつで空気を変えてしまうのだ。

そんなお二人の力を借りつつ、みんなで「大切なもの」短歌を詠むことに。
下の句を「これが私の大切なもの」もしくは「これがなければ生きていけない」
とする「付け句」案も出してもらったので、カイもヒナも挑戦してみる。
まずは、「大切なもの」写真を見せ合って、グループのみんなで意見交換。

透きとおるような流氷。大学の仲間からもらった寄せ書き。窓から見える庭の無花果。
見せてもらった写真を前に、みんなで質問したり、イメージを広げていったり。
そうすると、自分の抱いていたイメージから、また新しいイメージが飛び出して
卵のように生まれてきて、どんどん言葉が涌いてくるから、不思議。

カイは、最近とても好きな「野球」をイメージして、グローブとバットとボールを持った写真。
ヒナは、保育園の帰り道に団地のグラウンドの片隅で咲いていた、ヒメジョオンの花。
コトは、家族で公園に行ったときに、小さな桜の苗木にぎゅっとつかまった写真。
そして私は、この7年間、短歌などの言葉を書き留めてきた、ノート。
(ダーリンにも、そのうち撮ってもらうつもり。さて、どんなものになるでしょう?)

カイは、最初の5・7はすっと出てきたものの、後半で悩んで、でもお隣の席だった
なおさんのアドバイスもあって、何とか自分で言葉を生み出して、短歌を完成!!
実は、本当にしっかりと31音の短歌を詠めるとは、思ってなかったので
「やったー、できた!!」と喜ぶ顔を見ていて、母としても、とってもうれしくて。
きちんと、配ってもらった短冊に、習いはじめたばかりの習字を駆使して、
筆ペン(なおさんの私物をお借りしました。歌人の必須アイテム!)で清書しました。

私も、事前に考えていた短歌がしっくりこなかったので、あーでもない、
こーでもないって、うんうん悩みながら、ようやく言葉を生んでいった感じで。
最後まで、悩んでいた着地点も、えいっとばかりに選んでしまった。

※せっかくなので、写真と短歌は、別の記事にて紹介します。
 どうぞそちらにも、コメントくださいねー!!

ヒナは、緊張していて、なかなか言葉がでなかったけれど、
前に座っていたふーみん(こと西村さん)お兄ちゃんやお姉さんたちに
しっかりと甘えて、いつのまにかたくさん遊んでもらっていて、にこにこ。
寝る前には「今日はほんとに楽しかったね。連れてってくれて、ありがと」なんて、言っていたほど。

私にしがみついていたコトのところに、モリゾーのぬいぐるみで
声真似をしながら、笑わせにきてくれた慶さん。すてきすぎる!!
そのおかげで、コトは大はしゃぎ。抱っこしてもらうは、高い高いしてもらうは、
もうノンストップの笑顔で、最後までたくさ~ん、みんなに甘えさせてもらえました。

短歌づくりは、今回が初めてという参加者の方ばかりだったけれど、
とても新鮮な切り口で、いい歌を詠まれているのが印象的だった。

みんなの想いが、言の葉に乗って、羽ばたいていくような、午後のひととき。
2時間はあっという間だったけれど、そのきらきらした時間は、たからもの。
みんなの心に、万華鏡みたいな光を放って、いつまでもあるような。

天野慶さん。慶さんの詠まれる歌のように、やわらかで大らかな魅力で
みんなの心も、いつのまにかやわらかくしてくれて。
こどもたちとたくさん遊んで頂いて、ほんとうにありがとうございました。
キティちゃん好きの娘さんにも、ぜひぜひよろしく!!

天道なおさん。なおさんの短歌はいつも、凛としていながら、乙女心が見え隠れして。
そんなイメージのままで、優しいまなざしと笑顔で、みんなをリードしてくれて。
床にしゃがみこんでお話したこと、じっくりと噛みしめていくつもりです。
blogの短歌&ケータイphotoも、楽しみにしてます!!ありがとうございました。

ユースダイアローグのみなさん。参加者のみなさん。
こんなすてきな機会を設けてくれたこと、本当に感謝感謝です!!
そして、みなさんの想いと言葉を共有できたこと、うれしく思います。
「百人一写」という、あたらしい形のコミュニケーション。
このプロジェクトが、もっとたくさんの人に伝わるように、私も活動しますね。
すばらしい時間を、出逢いを、ありがとうございました!!

8月16日は、このワークショップでの活動に関連したプロジェクトが
愛・地球博にて行われるので、みなさんもぜひチェックして下さいね。

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Comments

楽しさがすんごい伝わってきましたヾ(=^0^=)ノ""
なんか横で見てた感じ(*^m^)

カイくん、ヒナちゃん、コトちゃん
みんな素適な時間を過ごせてよかったね(^_-)☆

Posted by: あづき | June 25, 2005 at 01:51 AM

☆あづきちゃん
ありがとう~♪私も、あづきちゃんを始めとする
短歌ともだちが、いっしょに参加していたような
そんな気がした2時間でした!!

こどもたちも、みーんな楽しそうで
参加者のみなさんには、ひたすら感謝です☆

Posted by: 小野伊都子(あづきちゃんへ) | June 27, 2005 at 05:30 AM

初めまして。モリです。
先日はワークショップに参加していただきありがとうございました。
今回のワークショップで作ったものだけではなく本番ではたくさんの大切なものがいろんな形で展示したり、ステージで公演したり、となります。ぜひご来場ください。8月の万博は長久手だけじゃなく瀬戸もメインにしていきましょう!

Posted by: モリ | June 29, 2005 at 11:48 PM

☆モリさん
こちらこそ、先日のワークショップでは、
本当に楽しく、実りある時間をありがとうございました。
こちらまで、来ていただいたんですね♪とってもうれしいです。

8月16日のイベント、すごいものになりそうですね。
新聞で、他の市民パビリオンのことも読みましたが
みなさん、市民の手で万博を盛り上げようって
熱い想いを抱いて頑張って見えて、すてきです。
こうして、モリさんたちの力で、新しい風を起こすことが
世界を変える第一歩なんですよね。
ぜひ行きたいと思ってます!!
当日、会場でお会いできたらいいですね。

Posted by: 小野伊都子(モリさんへ) | June 30, 2005 at 05:36 AM

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しまった。遅くなりました。先日のワークショップの報告してない・・。 ごめんちゃい。天道さんと天野さんが先生としてきてくれました。 とってもわかりやすく教えてくれたので、すんなりと作れちゃいましたw。でもプロの人は もっと難しい過程を越えるんだろうなあ。すごいなあ。 あっそれからスペシャルゲストが来てくれたのです。何やら名古屋の短歌の女王(?!)言い過ぎました。オノさん一家も参加でとても楽し... [Read More]

Tracked on June 30, 2005 at 09:49 PM

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