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August 15, 2006

ワスレテハイケナイ

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8月の赤縞瑪瑙 たまらなく
 水を求めた人の唇

 学校が学校でない世の中に
 戻ったような飛行機の影

 平和って戦争って何?聞かれてる
 8月の汗 愛ってなんだ

 祈りから生まれたはずのものがまた
 祈る者らの血を流してる


61年目の、終戦の日。

NHK教育テレビで、こどもたちといっしょに
「対馬丸~さようなら沖縄」というアニメを観る。

1944年(昭和19年)8月22日。
沖縄から、学童疎開船として出航した
「対馬丸」が、アメリカ海軍の潜水艦に
魚雷で攻撃されて、沈没してしまった。

疎開児童や引率教員、船員、砲兵隊員など、
合わせて1788名の乗員のうち、
氏名が判明しているだけで1418名の方が
犠牲となっている、痛ましい出来事。

そのうち、775名は学童たち。
戦争はいつでも、数字でしか見えない。
けれども、そこではひとりひとりが
必死に一日一日を生きていた。

その両親も、兄弟も、祖父母も、
友だちも、先生も、みんなみんな。

見たことのないヤマトの汽車や雪、
そして桜を夢見て乗りこんだような
無邪気なこどもたち。

撃沈された船から、海に飛びこむのにも、
怖くてできないような、こどもたち。

目の前で、友だちが、家族が流され、
死んでいくのを見届けなくては
ならなかったこどもたち。

筏で流されながら、眠ると死ぬと
兵隊から殴られ、足を短刀で切られて
ようやく生き延びたこどもたち。

忘れては、いけない。

対馬丸記念館

対馬丸~さようなら沖縄~


++++++++++++++++++++++

そして、カイがずいぶんと前から
私の本棚から抜いて、読んでいたこの本。

戦争童話集
戦争童話集
posted with 簡単リンクくん at 2006. 8.16
野坂 昭如著
中央公論新社 (2003.2)
通常2-3日以内に発送します。

すべて、「昭和二十年、八月十五日」
で始まるこの戦争童話集の中の
「焼跡の、お菓子の木」という話を、
テレビ朝日で、アニメとして放映していた。

病気がちの男の子のために、
戦時中は手に入らないお菓子を求めて
いつも走り回っていたママが持ち帰った
最後のバウムクーヘン。

そのかけらを宝箱に入れて、
大切に甘い匂いを嗅ぎながら
ある日の空襲で帰らなかったママを
待ち続けた男の子は、小さくなった
バウムクーヘンのかけらを土に植えた。

男の子が息絶えた後、
そこからはお菓子の木が育ち
空腹のこどもたちを喜ばせた。


今も、世界中でこどもたちが
理由も知らない戦いに巻きこまれ
おなかを空かせていること。

傷ついた心と身体を癒す間もなく、
学校へ通うことさえもできずに
その小さな手に銃を持たされていること。

知らなくては、いけない。

そして、語り継がなくては、いけない。

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Comments

話は少しちがっちゃうけど、
私は、小泉首相の靖国参拝で戦争について
なんだか考えさせられました。
中国や韓国では反日教育のせいもあり、
昨年の靖国参拝時には
私たちと同じ30代の人たちが
反日デモを行ったと言われています。
ところが、批判を受けている私たち日本人は、
平和を尊び、戦争は二度としてはならないといった平和教育をうけてきたので、
第二次大戦そのものは過去においてすでに精算されたもの
といった感覚ではないでしょうか。
中国や韓国の人たちが反発する映像を見ても、「いまさら何・・・?これからアジアは団結する時代だよ」って思っちゃうのは私だけかな?
これは日本が戦争で何をしたのか、
敗戦国としてこの60年何をしてきたかを、
知らないからなんじゃないかと思ったんです。
今一度、戦争について
勉強しなくっちゃと考えさせられました。
長々と書いてしまいましたごめんなさい。

Posted by: yukke | August 17, 2006 at 06:51 PM

☆yukkeさん
小泉首相の靖国参拝については、
亡き家族を祀られている日本人遺族、
中国・韓国など、日本の侵略を受けた側、
それぞれに受け止め方が違ってしまうのは
当然で、仕方ないことだと思います。

けれど、私が悲しいと思うのは、
その受け止め方をお互いに汲もうとせずに
耳を傾けることすら、していないこと。

「亡くなったら神として靖国に祀られる。
 だから、参拝に来てくれ」と言い残して
戦死した日本人たち。

自分たちの祖先を侵略した原因を作った
A級戦犯が祀られている靖国に、
わざわざ終戦の日に参拝する首相に
抗議する中国の人たち。

強制連行されたのに、日本人として
兵隊にとられて、望んでいないのに
靖国に祀られている家族の嘆きを
訴えている、韓国の人たち。

確かに、アジアだけでなく世界中の国が
手を取り合うことは、必要だと思います。
けれども、中国・韓国では学校でも
しっかりと日本が何をしたのか学ぶし、
戦争を体験した方々から、体験談を聞いて
そのむごさを教わっているのです。
だから、私たちと同じ世代でも、
反日という感情が渦巻いている……。

でも、私もそうだけれど、日本人は
自分で知ろうとしなければ、戦争のことを
知ることができない状況にある気がします。
反対に、ドイツでは自国が戦争で犯した
数々の罪について、しっかりと学んで
こどもたち自身に考えさせているそうです。

だから、私はよく、こどもたちと
戦争のことを話します。
小さくても、わかることはあるから。
2時間で10万人が亡くなった東京大空襲や
街が吹き飛び、地獄と化した原爆のこと。
むごたらしい場面を見せることではなく、
そこに自分たちと同じようなこどもたちが
同じように生きていたと知ってほしい。
忘れないでほしい。心から、そう思います。

戦争の絵本も、改めて探したいと思います。
yukkeさんもまた、教えてくださいね。
私も長くなってしまって、ごめんなさい。

Posted by: 小野伊都子(yukkeさんへ) | August 25, 2006 at 10:44 AM

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