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November 30, 2007

11月の扉

いろいろなことがあった11月も、今日で最後。

11月には、ちょっと特別な想いがあるのだけれど

それを綴る前に、どうしても紹介したい本がある。

それは、絵本作家でもあり、児童文学家の

高楼方子さんの長編小説「十一月の扉」

年の初めでも、まんなかでも、終わりでもない

11月という季節を、特別に変えてくれる。

そんな魔法に満ちた一冊。

実は、この本を手に入れたのは去年の11月。

けれど読めないままに時が過ぎて

「これは11月に読まなくては」と1年後の今月、

ようやく読むことができたとういいわくつきだ。

14歳の爽子が、ふとしたことから家族と離れて

すてきな洋館「十一月荘」で過ごすクリスマスまでの日々は、

きんと澄んだ冬のはじまりの空気と共に

たくさんのことを思い出させ、そして教えてくれる。

知らない場所に飛びこむ潔さや不安。

家族以外の人との会話やぬくもり。

温かい紅茶や、他愛のないおしゃべり。

白いノートを埋めていく楽しさ。

だんだん募っていく恋心。

仲良しのともだちとずれていく感じ。

偶然という名の魔法。

扉を開けて、前へ進むこと。

そのどれもが、痛くなるくらいに純粋で

でも苦しくない柔らかさに満ちている。

だから、ページを閉じた後も、

物語の中にいるような気分になる。

11月には、扉を開け。

この言葉だけでも、十分に魔法だ。

この11月に開けた扉の向こうにあった出来事は

また追い追い書いていこう。

ドードーの絵のついたノートを埋めていった爽子のように。

今しか書けないことが、たくさんあるから。

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Comments

たかどのさんの本は、『時計坂の家』を読んだことがあるナリ。
ドキドキして読んだ記憶が。
しばらくジャスミン好きだった気がする。

友達とやった、『闇のもやしが原』踊り(笑)、
たぶんまだ踊れるょ ( ▽|||)

奇術師には、なれそぅにないけど(´ー`;)ゞ

Posted by: あづき | January 10, 2008 at 07:09 AM

☆あづきちゃん
私は、たかどのさんは絵本から入ったので
『時計坂の家』、まだ読んでいないのだけれど
やっぱりドキドキするんだね。
今度チェックしてみよう。

ジャスミンとか、紅茶とか
独特の世界観があっていいよね。

『闇のもやしが原』踊り、
どんなのだろう??

歌壇初の奇術もできる歌人目指して~☆

Posted by: 小野伊都子 | January 10, 2008 at 10:07 AM

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