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October 31, 2008

完走報告(小野伊都子)

題詠blog2008、今年は無事に走り切ることができました。

「初恋に落ちてから、それが実るまで」

という、かなり無謀なテーマを設けたものの、

とにかくスタートが遅く、途中で何度も立ち止まったり

横道にそれながらも、なんとか走り直す日々でした。

最後は、シューズが途中で脱げているのに

無理やりに走っているような感覚で、タンカーズ・ハイ。

これも、前を走ってくれたみなさんの歌から

励ましや刺激をもらうことができたからです。

みなさん、ありがとうございました。

鑑賞も改めてさせていただきます。

また機会があったら、参加させてください。

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October 30, 2008

100:おやすみ(小野伊都子)

粉雪の優しい速度できみが言うおやすみ 100個数えたら朝

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099:勇(小野伊都子)

好きという気持ちがあるというだけで世界でいちばん勇敢になる

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098:地下(小野伊都子)

地下街の白い灯りも温かく思えるきみの右手ひとつで

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097:訴(小野伊都子)

甘すぎる訴えだから却下して反対のこと口走るけど

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096:複(小野伊都子)

重ねてる鼓動がトレモロ奏でたら複弦楽器になるあたしたち

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095:しっぽ(小野伊都子)

降りてくる夜のしっぽをつかまえにマフラー巻いて迎えにきてね

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094:沈黙(小野伊都子)

沈黙は金ではなくてピンクです あと一週間でクリスマスです

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093:周(小野伊都子)

ゆっくりと歩き始める冬の日に一周遅れの恋あたためる

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092:生い立ち(小野伊都子)

書き直す生い立ちの記にはっきりときみの名前も残しておこう

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091:渇(小野伊都子)

癒されるほどの渇きじゃなくて今きみを何度ももらってしまう

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090:メダル(小野伊都子)

透明なメダルをあげる ふたりしか知らないことを胸に刻んで

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089:減(小野伊都子)

体重や口数はとても減ったけど涙が増えていって困った

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088:錯(小野伊都子)

錯覚でいいと願ってすぐきみが走ってくるのが見えて泣き顔

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087:天使(小野伊都子)

4という数字は天使が見守っているしるし4時44分

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086:恵(小野伊都子)

知恵なんてなくてよかった 優しさを覚えてることさえ残酷で

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085:うがい(小野伊都子)

投げつけたひどい言葉も泣き顔もうがいで何度も消毒したい

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084:球(小野伊都子)

十月の空に向かって投げた球 もう戻ってはこないぬくもり

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083:名古屋(小野伊都子)

ふたりとも名古屋市立で学んだとこどもに言おうなんて思ってた

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082:研(小野伊都子)

複雑な乙女心の研究は別のところでやってください

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081:嵐(小野伊都子)

嵐ならすぐに過ぎ去るはずでしょう びしょぬれのまま一週間だ

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080:Lサイズ(小野伊都子)

ラッピングしておいたのに メンズシャツLサイズもうゴミ箱の中

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079:児(小野伊都子)

もう今は幼稚園児の言うようなすきの言葉は信じていない

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078:合図(小野伊都子)

教科書が落ちたのが合図だったみたい ふたりのページが閉じられていく

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077:横(小野伊都子)

あのひとが横にいるとき笑ってたきみへの距離が遠くなってく

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076:ジャンプ(小野伊都子)

昨日までジャンプをすれば見えていた垣根の向こう誰もいなくて

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075:量(小野伊都子)

分量を守らなければいけません お菓子作りと苦しい言い訳

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074:銀行(小野伊都子)

そんなこと言うから心細くなる ネット銀行くらい不安だ

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073:寄(小野伊都子)

植物のようにふたりは寄り添って二秒間だけ息を止めよう

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072:緑(小野伊都子)

好きなのは緑と前から知っていた 美術のじかん ビリジアン 指

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071:メール(小野伊都子)

打っている時間ももどかしくて今メールをやめて会いに出かける

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070:籍(小野伊都子)

フランスの国籍を持つノートにはお菓子のような甘い言葉を

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069:呼吸(小野伊都子)

ゆっくりと呼吸をするたび細胞に沁みこんでいくきみのテノール

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068:踊(小野伊都子)

文化祭フィナーレで踊る 音楽が鳴り終わってもつないでた手

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067:葱(小野伊都子)

浅葱色とふたり同時に言ったとき淡い魔法のことばが増えた

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066:ひとりごと(小野伊都子)

だいじょうぶ ひとりごとではありません きみとの会話の予行演習

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065:眩(小野伊都子)

眩しいってわかってるのに見てしまう アポロンが駆る恋の馬車です

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064:可憐(小野伊都子)

いちばんに可憐な花は野の花とシロツメクサをふたり眺める

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063:スリッパ(小野伊都子)

スリッパの代わりにルームシューズ履ききみとの電話に備える10時

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062:浅(小野伊都子)

まだ浅いつきあいだけど時間では計れないものありますように

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061:@(小野伊都子)

長い長いきみのアドレスのひみつなら@いう間に解いてあげるよ

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060:郎(小野伊都子)

父親の名前に郎が付くことやカシスが好きなところが同じ

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October 29, 2008

059:ごはん(小野伊都子)

雑穀の入ったごはんのおにぎりもあたしも受け入れてくれるかな

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058:帽(小野伊都子)

ハンチング帽が探偵みたいだときみが笑った 銀杏並木で

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057:パジャマ(小野伊都子)

パジャマならチェックと決まっているでしょう ミルクティーなら甘くするように

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056:悩(小野伊都子)

どの石にしようか悩む時間さえ楽しい 今日は石文の日

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055:乾燥(小野伊都子)

噛みしめた乾燥いちじくそっくりのプチプチがいま胸にあります

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054:笛(小野伊都子)

またひとつ特技が増えた 川原にはふたりで鳴らす指笛の音

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053:キヨスク(小野伊都子)

はじめての待ち合わせにはキヨスクのフルーツ牛乳みたいな笑顔

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052:考(小野伊都子)

考えを見透かされてる透明な林檎になって君の手のなか

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051:熊(小野伊都子)

ふたりとも気に入ったのはマレー熊 ずっといっしょに見てた遠足

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050:確率(小野伊都子)

確率がいくつかなんてかまわない 好きの気持ちは数など壊す

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049:礼(小野伊都子)

起立・礼・さようならって飛び出した背中に楓の赤いひとひら

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048:凧(小野伊都子)

風のある午後に4つの凧あげてきみへの気持ち伝えてみたい

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047:ひまわり(小野伊都子)

見上げたら空も近くて手を伸ばす 渡せなかったひまわりの種

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046:設(小野伊都子)

大胆な設備投資が必要だ 秋の服装計画を練る

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045:楽譜(小野伊都子)

楽譜にはあたしのパートの他にあとひとつのパートにしるしをつけて

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044:鈴(小野伊都子)

お守りの鈴が鳴るからすぐわかる もうすぐきみが教室に来る

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043:宝くじ(小野伊都子)

はずれても大事にしまっておくところ 宝くじとも似ているのかも

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042:鱗(小野伊都子)

はがれても泳ぎ続ける水の中 鱗よせめて虹色になれ

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041:存在(小野伊都子)

きみはもう忘れただろう あのメモの存在そしてシャープペンシル

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040:粘(小野伊都子)

長所には粘り強いと書いておく この恋ももう3年になる

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039:王子(小野伊都子)

王子にはならないでいて 隣国の王女にとられてしまいそうだから

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038:有(小野伊都子)

所有者のもとへと返される物をうらやましいと思う夕暮れ

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037:V(小野伊都子)

Voyageと犬に名付けたきみの中にも流れてる旅人の血

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October 28, 2008

036:船(小野伊都子)

オールなどはじめからない 風じゃなくきみの声だけが船を動かす

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035:過去(小野伊都子)

過去形で話してばかりの水曜日 そろそろ現在進行形に

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034:岡(小野伊都子)

いつの日か岡本くんにするように冗談ばかり言ってくれますか

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033:すいか(小野伊都子)

すいかなら叩けばわかる 甘くても甘くなくても重い存在

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032:ルージュ(小野伊都子)

ルージュにはまだ早すぎて色つきのリップをそっと右ポケットへ

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031:忍(小野伊都子)

すきという気持ちを心の奥深く隠す忍術ばかりうまくなる

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030:湯気(小野伊都子)

朝食のスープの湯気の向こう側 今日は何回話せるだろう

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029:杖(小野伊都子)再投稿

ずるすぎる 松葉杖だとさらにまた学生服がかっこよくなる

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028:供(小野伊都子)

失恋をしてもお花は供えない まだこの恋は死んではいない

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October 24, 2008

027:消毒(小野伊都子)再投稿

消毒はしなくていいよ 免疫が必要だから片思いには

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026:基(小野伊都子)

教科書の基次郎をきみが気に入ってあたしは檸檬と書けるようになる

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025:あられ(小野伊都子)

ひなあられみたいに眺めるだけでいい そう思うのは臆病だから

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024:岸(小野伊都子)

海岸に流れつくものから作るオブジェのように書くラブレター

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023:用紙(小野伊都子)

少しだけ用紙サイズが違っててうまく印刷できない気持ち

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October 23, 2008

022:低(小野伊都子)

低いとか高いとかでは変わらないものを積み上げきみへと歩く

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021:サッカー(小野伊都子)

数少ないルールを守り攻めていくサッカーはたぶん恋と似ている

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020:鳩(小野伊都子)

鳩たちが歩く広場を横切って青い青い空 届けたいから

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019:豆腐(小野伊都子)

真四角な豆腐を角から崩す箸みたいな言葉を探しています

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October 17, 2008

018:集(小野伊都子)

集まれば別の何かになるようなものだといいな きみを見つめる

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October 16, 2008

017:頭(小野伊都子)

ふいうちだ 急に頭をなでられてあの歌みたいにぐるぐる回る

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016:%(小野伊都子)

確率の通りに恋は進まない 0%でも雨は降る

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October 15, 2008

短歌:橋

☆この橋を渡ればきみの町になる 

 マイバッグには卯の花もある(小野 伊都子)

歌人・加藤千恵さんのかとちえの短歌ストーリーにて

「橋」のお題で、優秀作に選ばれました。

卯の花は、大好きです。

考えに考えて浮かんだ、しあわせ短歌。

マイバッグというところが、ポイントかも。

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短歌:部屋

☆三度目の花火もここから見るつもりだった 

 さよならレインボウハイツ(小野伊都子)

歌人・加藤千恵さんのかとちえの短歌ストーリーにて

「部屋」のお題で、優秀作に選ばれました。

しあわせ短歌をつくるつもりだったのに、

せつない歌になってしまいました。

前に住んでいたアパートが「ハイツ」だったので、

ちょっと使いたくなって、入れてみました。

ちなみに今の部屋からは、たくさんの花火大会が楽しめます。

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