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August 21, 2010

山へ行ったら

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やきもちも独占欲も置いてきた

山頂からはみんなちっぽけ(小野伊都子)

8月7日土曜日から、10日火曜日まで

蓼科に家族旅行に出かけた。

もう3年目になる山荘で過ごす高原の日々。

こどもたちも「山のお家」と言って楽しみにしていた。

残念ながら、一組の友人夫妻と男の子ふたりは

いろいろあって今回は参加できず、本当に残念。

でも、友人夫妻と1歳の男の子が加わって

ハルは束の間、お兄ちゃん気分ではりきる。

みんなで食材を買いこんで、夜はバーベキュー。

ENDLESSのROCKと、たくさんのおしゃべりとごちそう。

室内だけど、すいか割りも盛り上がる。

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満天の星空に見とれて、首が痛くなる。

線香花火で勝負する。

なんて、夏らしい夏の風景。

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翌日、用事があって帰っていった友人夫婦と男の子を見送り

地元の市場で、新鮮な野菜や果物を買う。ルバーブまで売っている!

この日のお昼は、信州そばをざるそばに。

自分たちで茹でて食べる地元の味は、本当においしい。

こどもたちは、テラスでしゃぼん玉に夢中。

爽やかな風が運ぶ、虹色の世界はやわらかい。

羊毛とおはなのアルバムをかけて、まったり。

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夜は、夏野菜のカレーをたっぷりつくる。

人参も玉ねぎもじゃがいもも、もちろん地元産のもの。

大きく切って、オクラや茄子や揚げも加えて。

デザートは、甘いプルーンを丸かじり。瑞々しい。

山荘レストランの机には、長男カイが夫との散歩で

採ってきてくれた、野の花たちを飾って。

なぜかいつもよりおいしいのは、

この場所と、みんなのわくわくのおかげ。

2日目の夜は静かに更けて、雨もぱらつく。

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3日目の朝は、車山高原から霧ケ峰へ。

名前の通り、霧に包まれていてあまり見えなかったけれど

ときどき覗く景色は、ハイジの暮らしていた山のよう。

涼しくて雨もぱらつくけれど、高山植物の咲く中を

みんなで歩くひとときは、爽快。

マツムシソウ(スカビオサ・ジャポニカ)の紫も愛らしい。

ランチは、標高1200mの場所にある

評判の焼きたてパンとPIZZERIAのEpiへ。

写真は撮れなかったけれど、石窯で焼いたピザと

地元の素材を使ったパンは、どれもおいしくて

ハスカップとブルーベリーのジュースなどと

おなかいっぱいになって、大満足。

犬用のピザまで置いているので、ワンちゃん連れも多い。

ハルは、大好きなワンちゃんとふれあえて、にっこり。

来年は、名物エピも食べてみたいな。

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午後になって、母と妹夫婦&1歳の甥っ子が合流。

みんなで夜ごはんの食材を買いに、現地のCOOPへ。

やっぱり朝市が充実しているけれど

妹の旦那さんが、お父さんの無農薬野菜を持参してくれたので

野菜はまったく必要なくて、うれしい。大きな西瓜も!

さらに、弟さんオススメのホルモンもおいしくて

かんたん燻製セットで、チーズとサーモンもスモーク。

BBQも、ますます楽しい。Britsh Rockを大音量で。

星は見えない夜だったけれど、花火もたくさん楽しんで。

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翌日は、蓼科ふれあい牧場へ。

広い広い原っぱを、かけるこどもたち。

とんぼを追いかけて、きれいな空気をすいこんで。

羊や山羊やミニブタや馬や牛を眺めて、のんびり。

あまり時間がなくて行けなかったけれど、

今度はぜひ女神湖にも足を伸ばしたい。

山へ行ったら、こどもみたいに笑う。

山へ行ったら、こどもみたいに走る。

山へ行ったら、こどもみたいに眠る。

風に吹かれて、進む。

空を近くに、眺める。

見えなかった星も、見える。

だからまた、山へ行こう。

心に高原を広げていくために。

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August 14, 2010

開府400年記念名古屋短歌大会

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いつのまに頑固になっていたのだろう

車麩ふたつゆっくり戻す(小野伊都子)

8月6日金曜日、名古屋能楽堂にて

NHK学園生涯学習フェスティバル

開府400年記念名古屋短歌大会が行われた。

選者としてNHK学園短歌講座監修者の岡井隆先生

笹短歌ドットコムでお世話になっている笹公人師範もおられて

名古屋で開かれるということもあり、恐る恐る参加してみた。

自由題を一首、「古」というお題の題詠で一首。

こうした大きな短歌大会に出すのは初めて。

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酷暑と呼ぶにふさわしい暑さの中、

小1の次女コトを連れて迷いながら会場へ着くと

もう選者紹介が始まっていて、冷や汗をかく。

名古屋能楽堂は荘厳な雰囲気に包まれていて

そこに、岡井先生をはじめとする選者のみなさんがずらり。

岡井先生の講演「今の短歌・これからの短歌」にメモを取る。

一般の人が日々詩をつくり、その一部である短歌を詠むというのは

他の国ではありえないことで、ひとりひとりの文化力があるといえる。

戦争で人や家を焼かれただけでなく、文化の礎も滅びたが

それでもめげない力がある。そういうお話だった。

岡井先生も空襲で火傷を負い、友人を亡くされている。

戦争のことを考えずには詠めないという言葉が残る。

ネット短歌、ゼロ年代の短歌のことにも話は及び、

『現代詩手帖2010年6月号』にある「ゼロ年代の短歌100選」へ。

短歌にとどまらず、俳句も詩も川柳もというひとが増えたこと。

歌言葉と日常の言葉とが入り乱れて使われるようになったこと。

最後に松木秀さんの

「岡井隆とミッキーマウスは同い年どちらも不自然に元気なり」

という歌にぼやきながら締めくくられ、会場は笑いに包まれた。

ここで第一部が終わり、第二部は表彰と選評となり、

その後当日詠の選と発表があったのだけれど

次男ハルの保育園のお迎えのために断念。

短歌が特選にでも入っていれば残ったのだけれど仕方ない。

笹師範の選評、楽しみだったのに、本当に残念。

そして、当日詠も考えていたのに出せずに、無念。

この記事のはじめの一首は、自由題で入選したもの。

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古新聞敷いて始める散髪屋ちいさなうなじに夏が香って

(小野伊都子)

そしてこの歌を、笹公人師範の選、古谷智子さん選で

題詠部門の佳作として選んでいただいた。

でも、長男に「いつもとなんか違うね」と指摘されたように

ふだんの私の歌よりも背伸びしているかもしれない。

これはもちろん、4歳の次男ハルを詠んだ歌で

いつまで続くか分からない散髪屋としての母の私に加えて

同じように髪を切ってくれた母や、亡き祖母の面影も重ねた。

写真のように、いまだにぬいぐるみにごはんをあげている

甘えん坊の次男も、いつかは本物の床屋さんに行くだろう。

その時まで、ちいさな細いうなじの香りをしっかりと覚えておこう。

今回、はじめて参加した短歌大会。

入選作品集にある、きらめく歌たちとの出逢いもうれしい。

これからもいろいろな形で、短歌という文化力を磨いていきたい。

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