September 13, 2010

名古屋の中心で短歌を叫ぶ。

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大名古屋ビルヂングにあるヂの音を

響かせ蝉は鳴き続けてる

なかなか終わらない夏に追われて遅くなりましたが、

名古屋短歌コンテストのレポートです。

当日は、午前中に子供会の球技大会の練習に

役員として参加していて、朝から汗だくでした。

ドッジボールにさわるのなんて、何年ぶり?

練習終了が11時。そこで大急ぎで娘ふたりと帰宅して

あわてて着替えて、長男と長女に留守番を頼み

夫の運転する車で次女、次男と栄に向かう。

お昼は時間がなくて車中でメゾンカイザーのサンドイッチ。

ベジタリアンサンドにパワーをもらい、どきどきしてテレビ塔へ。

名短の紫のTシャツを着たスタッフの方に申し出て、控室へ。

あれ?夫に預かってもらうはずの次男も付いてきたけど。

テレビ塔に登るのも、何年ぶり?こどものとき以来かも。

控室に入ると、短歌のおともだち・あきえもんさんと娘さんがみえて

ちょとほっとするものの、たくさんの出場者の方に緊張。

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名古屋のヒーロー「超天ダガヤー」も登場!

頭は金鯱、肩はエビフライ、胸はコアラの顔、

ベルトがナゴヤドーム、そしてマントがきしめん(!)という

ローカルヒーローは、審査員のひとり。

しばらくして、天野慶さんとご家族がみえ、

司会のふかわりょうさんがみえ、さらに緊張。

私は6番目にステージに上がり、司会のふかわさんとご挨拶。

思えばふかわさんはNHKラジオで放送されていた

「土曜の夜はケータイ短歌」のパソナリティーだった方。

私の歌にも何度かコメントを寄せてくれていたので

勝手に親近感を持っていて、感激してました。

「名古屋生まれの名古屋育ち」と伝えると

「名古屋の好きなところは?」と聞かれて

「どーんとかまえているところと、テレビ塔」と回答。

この時点で足が震えていることに気付くけれど

軽やかなふかわさんの進行に促されて

大名古屋ビルヂング短歌を名古屋の中心で叫びました。

すると、短歌について客席の方にレポートすると言われ

あの歌人であり作家の加藤千恵さんがレポート!!

なんて可愛いひとなんだと、しばし見とれたりして。

客席にはたくさんのひとに混じって母やこどもたち、

短歌のおともだち・ふゆこさんもみえていて

可憐なのにいつもパワフルな天野慶さんに

コメントいただけてうれしかったです。

しかも、天野さん、脇川飛鳥さんといっしょに

短歌ユニット「テノヒラタンカ」で活躍されている

天道なおさんに声をかけていただくミラクルも!

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そしてなんと、この歌で優秀賞をいただきました。

矢場とんの箸袋に一年間掲載していただけるのです。

矢場とんの味噌カツはその昔、ナゴヤ球場で

亡き父に買ってもらった思い出の味。

近いうちに、ぜひ食べに行って箸袋をGETします。

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そしてイベント終了後、天野さんには『ウタノタネ』

サインと直筆の短歌も寄せていただきました。

さらに私と次男に短歌トレーディングカードまで

もらってしまい、しあわせでした。ありがとうございます!

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実は前日の夜中に、私もはじめて短歌名刺をつくり

自分の短歌など貼ってはんこを押してみたのでした。

ネットでお名前を拝見していた何人かの方には

この名刺をお渡しでき、また名刺を交換していただき

さらに短歌でつながる喜びを感じることができました。

イベントを企画して下さったみなさん、

天野慶さん、ふかわりょうさん、加藤千恵さん、

出場者のみなさんなどに感謝の気持ちでいっぱいです。

来年もこんな短歌イベントが名古屋で盛り上がりますように。

金鯱のようにふたりでいつまでも名古屋の空を見ていましょうね

ベランダで眺める今日のテレビ塔 あたしの声は届いてますか

矢場とんで味噌カツ食べて笑えるかどうかで決まる彼との相性

いいかげんなのに人気がある彼はきっとドアラとおんなじ種類

きょうりゅうと打てばすぐさま強竜と変換される名古屋携帯

大名古屋ビルヂングにあるヂの音を響かせ蝉は鳴き続けてる

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September 03, 2010

名古屋短歌コンテストに出ます!

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ベランダで眺める今日のテレビ塔

あたしの声は届いてますか(小野伊都子)

来る9月5日日曜日。

名古屋栄のテレビ塔下・タワースクエアにて

名古屋短歌コンテストが開催されます。

これは、名古屋青年会議所60周年を記念した

「名短」という名古屋発の短歌プロジェクトのひとつ。

なんと私が、そのコンテストに出場することになりました!!

名古屋生まれ名古屋育ちの私は、

名古屋+短歌という愛するふたつのものに反応して

いくつか名古屋短歌を名短に投稿していたのですが、

まさかコンテストに出ることになるとは!!

司会は「土曜の夜はケータイ短歌」でお世話になっていた

あのふかわりょうさんということで、とても楽しみ!

そして、審査員として「テノヒラタンカ」でお世話になっている

歌人の天野慶さんもみえるので、うれしくて。

さらに、まだ画面の上でしかお話したことのない

短歌なお友だちが、全国から駆けつけるそうで、わくわく。

コンテストは、13:00~15:30まで開催です。

投稿された短歌のパネル展示や

オリジナル短歌をキーホルダーにしてくれるコーナーもあり、

11:30~12:30までは、天野慶さんと短歌カードを交換できる

短歌トレーディングカード大会まで、あるんですよー。

とにかく盛りだくさんで、楽しいこと間違いなし!!

ちなみに、優秀賞に選ばれると「矢場とん」の箸袋に

短歌を1ヶ月掲載してもらえるそうです。みそかつ、大好き。

お時間がある方、興味がある方、みなさん揃って

9月5日の午後は、テレビ塔の下に集合!!

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August 14, 2010

開府400年記念名古屋短歌大会

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いつのまに頑固になっていたのだろう

車麩ふたつゆっくり戻す(小野伊都子)

8月6日金曜日、名古屋能楽堂にて

NHK学園生涯学習フェスティバル

開府400年記念名古屋短歌大会が行われた。

選者としてNHK学園短歌講座監修者の岡井隆先生

笹短歌ドットコムでお世話になっている笹公人師範もおられて

名古屋で開かれるということもあり、恐る恐る参加してみた。

自由題を一首、「古」というお題の題詠で一首。

こうした大きな短歌大会に出すのは初めて。

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酷暑と呼ぶにふさわしい暑さの中、

小1の次女コトを連れて迷いながら会場へ着くと

もう選者紹介が始まっていて、冷や汗をかく。

名古屋能楽堂は荘厳な雰囲気に包まれていて

そこに、岡井先生をはじめとする選者のみなさんがずらり。

岡井先生の講演「今の短歌・これからの短歌」にメモを取る。

一般の人が日々詩をつくり、その一部である短歌を詠むというのは

他の国ではありえないことで、ひとりひとりの文化力があるといえる。

戦争で人や家を焼かれただけでなく、文化の礎も滅びたが

それでもめげない力がある。そういうお話だった。

岡井先生も空襲で火傷を負い、友人を亡くされている。

戦争のことを考えずには詠めないという言葉が残る。

ネット短歌、ゼロ年代の短歌のことにも話は及び、

『現代詩手帖2010年6月号』にある「ゼロ年代の短歌100選」へ。

短歌にとどまらず、俳句も詩も川柳もというひとが増えたこと。

歌言葉と日常の言葉とが入り乱れて使われるようになったこと。

最後に松木秀さんの

「岡井隆とミッキーマウスは同い年どちらも不自然に元気なり」

という歌にぼやきながら締めくくられ、会場は笑いに包まれた。

ここで第一部が終わり、第二部は表彰と選評となり、

その後当日詠の選と発表があったのだけれど

次男ハルの保育園のお迎えのために断念。

短歌が特選にでも入っていれば残ったのだけれど仕方ない。

笹師範の選評、楽しみだったのに、本当に残念。

そして、当日詠も考えていたのに出せずに、無念。

この記事のはじめの一首は、自由題で入選したもの。

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古新聞敷いて始める散髪屋ちいさなうなじに夏が香って

(小野伊都子)

そしてこの歌を、笹公人師範の選、古谷智子さん選で

題詠部門の佳作として選んでいただいた。

でも、長男に「いつもとなんか違うね」と指摘されたように

ふだんの私の歌よりも背伸びしているかもしれない。

これはもちろん、4歳の次男ハルを詠んだ歌で

いつまで続くか分からない散髪屋としての母の私に加えて

同じように髪を切ってくれた母や、亡き祖母の面影も重ねた。

写真のように、いまだにぬいぐるみにごはんをあげている

甘えん坊の次男も、いつかは本物の床屋さんに行くだろう。

その時まで、ちいさな細いうなじの香りをしっかりと覚えておこう。

今回、はじめて参加した短歌大会。

入選作品集にある、きらめく歌たちとの出逢いもうれしい。

これからもいろいろな形で、短歌という文化力を磨いていきたい。

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May 11, 2007

短歌:いちじくジャム

☆目が覚めたとたんに甘い後悔がいちじくジャムとしてこみあげる(小野伊都子)

枡野浩一さんのかんたん短歌blogに投稿しています。

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短歌:ジェシカ

☆治らない口内炎におはようと言ってジェシカと名前をつける

(小野伊都子)

枡野浩一さんのかんたん短歌blogに投稿しています。

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短歌:主婦11

☆区役所で待機児童と呼ばれてる息子と強く強く結ぶ手

(小野伊都子)

枡野浩一さんのかんたん短歌blogで募集している

雑誌『ルチェーレ!』の主婦短歌に投稿しています。

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May 10, 2007

短歌:星をいま

☆星をいま見てます 星もいまぼくを見てます 遠く遠く足音

(小野伊都子)

枡野浩一さんのかんたん短歌blogに投稿しています。

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短歌:歌うのは

☆歌うのは届けたいから 鼻歌を聞かれて困るふりをするけど

(小野伊都子)

枡野浩一さんのかんたん短歌blogに投稿しています。

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枡野さんの五月四日までの歌という記事で、

  佐々木あらら以外の
  常連の皆さんは、
  今後どうしたらいいと思う?
  各自、
  いい道を考えてみてください。
  ご協力できることがあれば、します。

  猫雑誌に短歌を売り込んで
  連載がスタートした仁尾智のように、
  行動を起こすことが大切です。

と書いてあって、そのことについて、ずっと考えています。

短歌に限らず、表現することはどれも、

伝えるところ、伝えようとするところから始まってると思うのです。

私が短歌を詠み、ここに載せているのもやはり、伝えたいから。

自分で詠んでいるだけではなくて、伝えたいんだと改めて思いました。

伝える側と受け取る側との間には、

時にギャップや誤解が生まれたりもします。

でも、音楽みたいに、シンプルに鳴らした音ひとつだけで

たったワンフレーズの歌声だけで、

どうしようもなく心が動かされる瞬間があるのも確かです。

それが、枡野さんの短歌をはじめとする「かんたん短歌」でした。

真実、ものごとの本質を詠んでいる短歌ということなのかもしれません。

そして私も、そういう歌を詠んでいきたいと強く思います。

そのためには、自分なりのものさしをもっと正確にしなくては。

選ばれた、選ばれない、誉められた、叱られたという受身ではなく、

自分で自分の短歌のものさしを持っていなくちゃならないのです。

枡野さんの言葉で、それがはっきりしました。

『ショートソング』で伊賀さんがiBookと共に消えた歌を捨てたように、

自分の歌を捨てることも恐れずに、進んでいきたいと思います。

行動も起こせるよう、ものさしを磨き、歌を詠み続けます。

鼻歌じゃなくて、きちんと届くほんものの歌になるように。

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March 02, 2007

短歌:卵ぼうろ

☆さようなら 卵ぼうろが舌先で溶けてなくなるように消えてね(小野伊都子)

☆何度でもやり直せるということが悲しくなった夜もあるんだ

☆ぬいぐるみみたいに足を投げ出して新聞受けが鳴るまで泣いた

☆こんなにも光の束を投げられて からまる音が痛い カミナリ

☆わかってる 最後の日まで宿題をやってたタイプの人だってこと

☆新しくなった門には毛の抜けた老犬はもう寝そべってない

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かんたん短歌blogの枡野さんが、投稿を受け付けてくださるというので、

書きためたものを、まとめてみました。よろしくお願いします。

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July 22, 2006

短歌:枡野さんへありがとう

☆いつまでもそこにあるって思ってた店の休業チラシをなぞる

☆あしあとを残しておいて 鳥たちが食べないような言葉のかけら

☆ひとりでは泳げるはずのない海も気がつけばもう2周していた

☆ありふれた両手にのせたありふれたことをあふれる31(サーティワン)に

☆“真心”が復活したあの喜びを枡野さんにも期待している

☆あくまでも短歌のフォルダの一番は『かんたん短歌blog』なのです

(小野伊都子)

こうやって、短歌を詠み続けているのも、
たくさんの愛すべき人々に出会えたのも、
blogをなんとか続けてこられたのも、
みんなみんな、枡野さんのおかげでした。
ほんとうに、感謝しています。

枡野さんほど、言葉に対して愛情を持っていて、
それと同時に言葉にあんなにもシビアな人は
なかなかいないと思うのです、たぶん。

だから、いいものはいい!!と
思いきり叫ぶことができるし、いくらでも
「いい!!」と思う理由を語ることができる。

そして、だめだと思うもの、ほんものじゃないものには
とにかくとことん手厳しくて、やっぱりいくらでも
「だめ!!」の訳を伝えることができる。

短歌を投稿する媒体として、blogは最高でした。
なんといっても、すべての投稿者の歌が見られるのですから。
そして、その中から枡野さんに選ばれた短歌と
「いい!!」の理由をはっきり知ることができるのですから。
(時には「だめ!!」の理由を示して、改作指導もされてましたよね)

『短歌なふたり』を毎晩1話ずつ読みながら、
これから短歌は、どこに行くのだろうって思います。
伊賀さんやカツオくんのように。舞子のように。
そして、枡野さんは、どこに向かっているのだろうと。

私も、少しずつだけれど、私なりの歩き方で
また新しい道を歩いていくつもりです。
でも、いつでもこの『かんたん短歌blog』はここにあって、
月みたいにいつまでも、見上げる存在であってほしい。
迷っている私たちを、照らし続ける存在であってほしい。
そんなことを願っています。祈っています。
そう、日本中の短歌好きが、同じ月を見ているに違いありません。

枡野さん、今までありがとうございました。
そして、またどこかで、よろしくお願いします。

(『和菓子のためなら』決行の夜に)

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